ビニール袋の中身
「−−手塚、そろそろ試合やりたい?」 越前が勝って、あと1勝すれば聖ルドルフに勝てる状態 「残念だけど・・・今回はキミまでまわりそうにないから!!」 「あぁ〜あぁ〜、策士な鷹が、大魔王サマを怒らしたね・・・」 の言葉は、テニスコート全体を包むかのように聞こえてきて 気づいたら・・・不二の試合は逆転していた 「さすがだ不二周助・・・相変わらずスキがねえ」 そんななか、やってきたのが部員200人はいると言われる 『氷帝学園』のメンバー達。 「これはこれは、無駄に部員が多い、氷帝学園ではありませんか」 その様子を見ていたが、跡部の前にやってきて言葉を放つ 「先輩・・・知ってるんですか!?」 の言葉に1年が反応して声をかける 『弟が世話になったね・・・』 不二が戻ってきて・・・青学の誰もが喜び騒いでいた たった1人を除いては・・・ 「にゃ?どこ行っちゃったにゃ??」 ここで勝てたのも、の応援があったおかげ・・・ そう確信していた青学の皆は、この喜びを分かち合おうと を探した・・・。 「あっ居たッスよ」 しばらく探して、を見つけた・・・まではよかったのだが・・・ が居たその場の雰囲気は、どう見ても喜びという状態ではなかった 「さんだ」 「なんでさんがここに」 「まさか・・・あのさん!?」 「さんが青学に?!」 「どういうことですかさん」 氷帝の200人は超える部員が全員で『さん』と言葉を繰り返している 「毎回毎回、ウザくねーか?この部員よ・・・」 青学の皆が見たの姿は・・・いつもの姿ではなかった 「アーン?お前に言われる筋合いはねーな・・・・・・」 その瞳は、いつもの優しいの瞳ではない 「、うるせーんだよ・・・なぁ、宍戸っちゃん」 フッと笑うその瞳は・・・野良犬ではなく、獲物を狙う豹の瞳に近かった 「あぁ〜、にしても青学とはな・・・ご苦労なこった・・・」 青学の誰もが固まり、ずっとを遠くで見続けている 「結構いいぞ?・・・カボチャコロッケ食えるしな・・・それに」 −こんなバカ共200人を相手にしなくてもいいんだからな− こんなのじゃない・・・ 俺達の知ってるは、『カボチャコロッケ』のためなら死ぬ気になる奴で 何だかんだ言って、部員全員を大切に思ってくれてる奴で 豹のような瞳を持たなくて・・・ 野良犬のようにフラフラしてて・・・ 多少の無理でも、笑顔で許してくれる・・・ 俺達、青学が知ってるは・・・今、氷帝の傍にいるとは違う。 俺達から・・・離れていってしまう気がした・・・。 そう、青学の皆が思ったこと 『が、離れていってしまう』 そんなのはイヤだと、英二は大きな声でを呼んだ 「ーーー!!」 英二の声にあわせて、青学の誰もが呼んだ・・・ 『!』『先輩!』そう・・・大きな声で呼んだのだ 「っと、我が愛しの青学ちゃんが呼んでるんで・・・」 その声に反応してなのか、いつものに戻っていた 「いつだ・・・」 去りゆくに対して氷帝の部員の者達は ホッっとしている者が居たり、悲しむ者が居たりする・・・ その中で、跡部はたった一言言葉を放った 「気が向いたら・・・」 その跡部の言葉に、もたった一言だけ答えを放った こうしてカボチャコロッケ大波乱な都大会1日目が終わった ベスト4に残ったのは 『不動峰』『山吹』『銀華』『青春学園』 1週間後に、準決勝・決勝、5位決定戦が行われる−−− 「手塚、不二、河村、乾、桃城、海堂、越前・・・こっち向け!」 皆が帰る準備をしている時に、の声が聞こえた 呼ばれた7人は、何んなのかとの方を向いた・・・その時 ヒュンッ−−− 7人に向かって、お茶のペットボトルが飛んできた もちろん、7人は当たらずにそれを受け止めた 「お疲れさん」 ニッコリ笑うに、誰もが【いつものだ】などと思ってしまった 『大石きっと最後だ、ここに来るのは!』 皆がバスに乗る頃、は「用事があるから」などと言って 皆の乗るバスには乗らずにどこかに歩いていってしまった 「そんなの決まってんじゃん、都大会、関東大会」 ヒュンッ−−− 「んでもって全国大会ナンバー1!!」 パシッ 英二と大石に向かって飛んできたお茶のペットボトルは ちゃんとキャッチされた。 「よっ・・・お疲れ!」 大事に持っていた、ビニール袋の中身は・・・ 頑張った者だけに与えられる、お茶のペットボトルだった。 |