心配



「そろそろ猫ちゃんは限界かな・・・」

「本当ならタイブレークになる前に試合を終わらせなければならなかった」

−−ダブルス1ゲームセット ウォンバイ7−6聖ルドルフ−−

「充電・・・切れちった」
足を引きずりながらコートから出てくる英二に向かってが目の前に来る
「あっ・・・、ゴメッ」
「大石・・・英二よこして、試合やったあとに支えてると辛いっしょ?」
試合に負けた・・・そのことを謝ろうとした英二に対して
は、無視をして大石が支えていた状態から自分自身が支える状態にしている
・・・ゴメン・・・」
英二を支えながらコートを出て行く・・・。
謝ってもなかなか許してくれないにしょんぼりしてしまっている英二

『テニスにゃシナリオなんかねぇってことを教えてやる』

ドサッ!

桃城の言葉と同時に大きな音が聞こえてくる
「痛ったーっ!!、何すんだよ!!」
英二を支えていたが、近くの木に向かって英二を放り投げた音だった
「肩5.5%、肘10.4%、膝40.5%、腰11.9%、足15.5%
アキレス腱9.6%、体力7%・・・基本がそれだけ消費する・・・」
「は?」
英二に向かって放つ言葉に、あまり感情は込められていない
「運動した時の消費基本がそれだ・・・」
ただ静かに、英二を見つめて言葉を放つ・・・
未だに持っていたビニール袋を、英二が放り投げられた木の枝に縛り付けて
背中を打った所為か、背中をさすっている英二・・・に向かってパンチが・・・

ドカッ!!

「「「!!!」」」

「さてと、俺のカボチャコロッケどうしてくれるのかな?」
のパンチは、英二ではなく後ろの木に向けられていた・・・
いつも叫んだり騒いだりしているが、急に感情を込めないセリフを言う
そこにいる全員が驚き、英二とを見ている・・・
そんな中、はいつも通りに戻って『カボチャコロッケ』について語っている
「何とかならなかったから、俺にカボチャコロッケを奢れって言ったよな!」
「なっオーストラリアンフォーメーションはどうにかなったじゃん!!」
ギャーギャーと、英二とがケンカをしていると・・・

「英二・・・なんでが、消費の話したかわかってケンカしてる?」
2人に近づいてくる人物が声をかけた・・・
「にゃ?不二・・あっあのわか・・ってないですはい・・・・」
ショボンとなった状態でケンカを一時中断する

−−勝ったからいいものの・・・オーストラリアンフォーメーション

菊丸君の回復・・・そして−−

「不二、あまり余計なこと言うと・・・負け猫ちゃんには厳しいぞ?」
そう言いながら、は先ほど縛り付けたビニール袋をとって
桃城、海堂の応援にフェンスへ向かう
「負け猫・・・酷い・・・」

「英二・・・犬ってさ、飼い主以外にも優しくしてくれたり傍にいてくれる人物に
対しては敏感でとても心配する性質なんだ・・・これ意味わかるよね」
クスッと笑いながら不二も応援にフェンスへと向かう・・・

『肩5.5%、肘10.4%、膝40.5%、腰11.9%、足15.5%
アキレス腱9.6%、体力7%・・・基本がそれだけ消費する・・・』

『運動した時の消費基本がそれだ・・・』

感情を込めない言葉、感情を込めないセリフ・・・

・・・心配してくれたんだ・・・」
なんだか急に元気になった気がする・・・
試合しているのは自分だけじゃない、見ている者も試合をしてくれてるんだ
そんな気がして・・・
英二はと不二が向かったフェンスへ向かう

「オレ達の仇とってくんろー!!」

−−野良犬というマネージャーの存在自体が

全然、僕のシナリオ通りじゃない!!−−


・・・ゴメン・・・』

「なー英二・・・」
謝った英二の言葉を思い出し声をかける・・・
の突然の声に少しビックリする英二・・・『何?』と反応をかえすが
少し怖い、あの木をパンチだけでへこませたのだから・・・
負けた自分がイヤだ、でも言い訳もイヤだ・・・
そんな英二の気持ちに気づいたのか・・・はいつも通りニヤリと笑い・・・

「大丈夫だ、試合が全てじゃない・・・実際、策士な鷹には勝ってるしな」

言葉の意味がよくわからなかった・・・でも!
『謝るな、謝るぐらいなら勝て!勝てないなら謝るな!俺はお前の努力は見てる』
そんなようなことを言っている気がした・・・

「サンキュー、

「バーカ、お礼を言うのは聖ルドルフに勝ってからだ!」