居場所になる
「「「(ちゃん)!」」」 青学の皆が竜崎先生と話をしている頃・・・。 氷帝の皆は、跡部の話により・・・跡部の別荘へと来ていた。 そこの奥のベットで眠りについているのは 野良犬・・・千石。 皆は朝からずっと、目を瞑るに呼びかけをしている 毛布をめくれば、痛々しい白い包帯がイヤでも目に付く 「起きてよ・・・起きてってば・・・」 「ただいま・・・」 ジローがに話し掛けている間に、青学に行っていた千石が この別荘へと戻ってきた。 「今起こすと、一生離れることになるよ?」 起こそうとしているジローに、千石の言葉で行動が停止。 「・・・何で・・・」 「『やっぱり、俺に居場所はないから・・・次にお前の顔を見た時 離れようかと思う・・・』って手術前に言ってたから・・・」 今起こしたら、離れることになるよ・・・。 一瞬にして、その場が静かになる。 「まぁ、起こそうとしても・・・目覚めるかどうかは分からないけど」 今の皆にはキツイ一言。 「しょうがないね・・・2日、学校は無理でも部活を休むぐらいなら」 青学の皆が、竜崎先生へ話をしに行き・・・。 2日、部活を休むことを許された。 もう、今日は学校は終わっているので皆は散り散りに捜しに行く。 思い返せば、の家の場所すら知らない。 千石の家の場所すら知らない・・・。 だから、皆はとにかくひたすら走った。 居場所のヒントは、の伝言。 『野良犬は、同じ場所にずっと居ねーの』 捜す場所は、が1度も行ったことない場所。 千石から聞いた時・・・死を連想させる言葉だったが よく考えれば居場所を知らせる言葉でもある。 野良犬は、同じ場所にずっと居ない。 なら、行ったことのある場所には居るはずがない ということになる。 皆は捜し続けた・・・1日中・・・ずっと走り続けた。 「で?青学には何て言って来たんだ・・・」 「ん?・・・えっとね、の口癖をちょっとね・・・」 氷帝の皆が、につきっきりになっている間・・・ 跡部と千石は別の部屋で話をしていた。 「『野良犬は、同じ場所にずっと居ねーの』ってか?」 「そうそう、のこと・・本当に思ってるなら・・・」 「・・・死んだって思わず、捜すだろうな・・・」 「まぁ、会ってに言う言葉を聞いてから・・・決めようかなって」 「離れさせるか、そのままにさせるか・・・か・・・」 千石はクスクス笑いながら、跡部は紅茶を飲みながら・・・。 ゆっくりと時間が流れるように感じる、別の部屋の中。 2人はまだ眠り続けている野良犬のことを思い・・・話し合っていた。 「・・・見つからない・・・」 1日中、捜したけれど見つからない やっぱり・・・・・・という思いが頭を過ぎるが 誰もが思いたくなく、諦めたくないから・・・ あと1日・・・見つけられるかどうかは分からないけど・・・ 誰も、諦めない。 『お兄ちゃん・・・テニスやめてない?』 やめてないよ・・・ 『お兄ちゃん・・・テニスやめないでね?』 やめようと思ったけど、やめられなかったさ 『テニスってね、幸せ運んでくれるスポーツなんだよ』 そうかもな・・・でも、俺に居場所は・・・ 『テニスってね、やってる時だけ・・・コート半面が自分の』 −−居場所になるんだよ−− あぁ・・・そう・・・か・・ |