食事



『Murder is fortunate why.』
(何で・・・何で人殺しが幸せになってるの・・・)

「だぁぁ・・・やっと飯だ〜〜・・・」
森を100周・・・してきてから戻ってきた皆は
ゆっくりと食堂に入ってきた。
入ってきてすぐ目につくのは、机に並ぶ食事の数々・・・。
「うわ〜、凄い凄い!ちゃんが作ったの??」
ビックリしてその場に固まる人、驚き慌てる人
すぐに食べたいと席につく人・・・さまざまだったが
ジローはすぐキッチンの方に向かいを引っ張ってきた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
を皆の前に引っ張ってきて、皆はを見てその場で凍り付く

『Murder is laughing why.』
(・・・何で、人殺しが笑ってるの・・・)

は普通にエプロンをしてフライパンを持っていた。
「ジロー・・・俺、フライパン持ったままじゃ食事できねー」
「・・え・・あ・・ゴメン・・なさい」

(((何で女物のエプロンしてるんだ!!)))

と、これが皆が固まった理由である。
「ジロー?どうした・・・?」
「え?な、何でもないよ??」
見とれて固まっていたジローは、に覗き込まれ慌てて言葉を返した。
こういう場面は、青学の方が慣れてるので・・・
青学メンバーは一瞬固まったが、すぐに食事を始めていた。
が・・・。
氷帝の方は全然慣れていない、イヤ慣れるはずがない・・・。
氷帝では『冷血』と通っていたのだ・・・エプロン姿なんて見れるはずもなく
氷帝メンバーは未だ固まったままだった。
「ん、ならいいけどな・・・んじゃ俺、フライパン置いてくるから」
「う、うん・・・」

『Murder who took my son』
(私の息子を奪った人殺しが・・・)


「カボチャコロッケ!!!」
で、戻ってきたは早速自分が作ったカボチャコロッケを食べまくる。
固まっていた氷帝メンバーもようやく動き食事を始め
食堂はの声と皆の声で、とても賑やかになっていた。

『Tennis is played why.』
(何で・・・テニスをやってるのよ・・・)

そんな賑やかとはかけ離れた、アメリカでは・・・。
の母親が、友人伝いに【野良犬】の話を聞いていた。
母親からすれば、野良犬だろうと人殺しには変わりなく
その話を聞く度、怒り震え・・・しばらくすると
父親の止めるのも聞かず・・・母親は・・・。
「It waits!」
(待ちなさいッ!)
「it is disagreeable -- it goes to Japan ...Absolute Absolute」
(イヤよ、行くわ日本へ・・・絶対、絶対)


−−Since something of the murder is not carried out fortunately−−
(人殺しを幸せになんかさせないから)


「あのさ〜・・こんなに料理上手いなら、買わなくても自分で作れば・・・」
ようやく吹っ切れたについてこれた青学、氷帝メンバー・・・。
そして明るい方になれてきた氷帝の岳人が、食事をしながら口を開いた。
「・・・何を言いますかね、がっくん・・・俺の料理はもの凄くまずいぞ?」

(((嘘付け!!)))

「イヤ、充分美味いで?」
が喋ってすぐ、忍足が会話に入ってくる。
「イヤ、まずいね・・・あの店のカボチャコロッケに比べたら・・・」

(((どの店だよ!)))

と、皆・・・口に出して突っ込みたい所だが・・・。
今、『カボチャコロッケ』を語っているに突っ込みを入れて話を止めると
後がもの凄く怖いので、誰もが心の中で突っ込んでいた。
「だってな?あの店・・・俺が脂っこいのダメだって知ってるから
俺のだけ特別にもの凄く脂っこくないように揚げてくれるし・・・」

(((それは、お前が常連だから特別なんだろ!)))

「カボチャなんか、そこら辺じゃ買えない高級品使ってくれてるし」

(((多分、それ嘘だ・・・)))

『・・・これはこれは、不法侵入までして何のご用ですか?』

「もうさ、サービス満点って感じでさ」

『・・・・・・・人殺しは・・・どこなの・・・』

(((そりゃ、毎日買っていく常連だからだろ・・・)))

『私の家に、【人殺し】なんて人は居ませんが・・・』

「だから、あの店が一番かな・・・俺の料理より」

『・・・奥のプリントが丸見えよ、千石・・・ふーん、合宿行ってるのね・・・』

(((だから!どの店だよどの!!)))

『ッ・・行かせませんよ・・・ようやくは笑顔を取り戻したのに・・・』

『笑顔?・・・冗談じゃないわ・・・』


−−人殺しに、笑顔なんていらない−−

−−人殺しに、居場所なんてないってもう一度−−


『分からせてやるんだから・・・』


「っと、もうこんな時間か・・・明日も特訓あるんだから
さっさと食べて、片づけて寝ろよ〜」
はゆっくりと立ち上がり、食器を片づけ自室へと戻った。
みんなは未だ食事を食べながら話をしていて、食堂はなかなか静かにならない。
少し騒がしく、少し静かな合宿5日目。

幸せに笑い合っていた5日目が、ゆっくりと過ぎていった。