英二との約束



次々と英二の苦手なコースを狙ってくる赤澤、金田・・・
その一方、は英二、大石の試合を見て片方の手で目頭をずっと押さえている
「あえて使ってきたのには、何か他にも理由があるハズだ」
「ねえ・・・ボールが5つ6つ位に見える」
乾の言葉と越前の言葉が交差する・・・もちろん、その間に必ず入るのが・・・
「イヤ・・・越前が5つ6つなら・・・英二なら7つ8つぐらいじゃないか?」
ずっと中身不明なビニール袋を持ったである・・・
が目頭を押さえてるのにも理由がある・・・。
それは・・・にもボールがいくつにも見えるからだ、ただ・・・
にも見えるんだね・・・」
何故か・・・
「ん?イヤ・・・俺は2つ3つな!」
こうやって嘘をつく・・・
(本当は12、13ぐらい見えるぞ・・・)

「人間の集中力なんて時間が限られてる、例外なんて・・・」

「「英二ーー!1回だけ、目瞑れ!!!!」」

観月の言葉をかき消すかのように叫ぶ・・・
−−瞬時に試合状況を判断し、有利な方向へもっていくために声をかける−−
試合中、選手に指導できるのはコートの上のベンチコーチのみ・・・だけど
この言葉は指導に値する言葉じゃない・・・だから怖いんだ・・・

−−−野良犬は、ここぞという時に噛みつくから−−−

たった1秒、2秒・・・目を瞑るだけ・・・それだけで・・・
「菊丸の精神力は、まだ死んじゃいない」
ほんの少しだけ、目の保養になる・・・それを知っていて教えたのは
その時、観月との目が合って・・・

(野良犬め・・・余計なことを!)

(策士な鷹には負けたくないんでね・・・!)

バチバチッと火花が飛んだように見えた・・・のはきっと気のせいであろう。
「うーん、それにしても敵ながら狙いどころがなかなか・・・」
「か感心してる場合じゃないっスよっ、やばいんじゃないっスーか!!」

「大丈夫だ!1年はそんな心配しなくてもな・・・」
ニヤリと笑うの笑みは、心配という言葉を吹き飛ばした

「残念だな赤澤、これはダブルスだ!」


−−−ゲーム青学 4−4−−−

(予想以上に信頼しあっていた・・・が一番やっかいなのは・・・)

「策士な鷹はそのうち、翼をもがれる・・・飛ぶ者には休息が必要なんだよ」
とか言いながら、ビニール袋を持ったままは後ろにさがっていく・・・
?」
の言葉に、不二も乾も疑問を覚え聞こうとしたが・・・その時にはもう
後ろにさがりすぎていて、普通に声をかけても届かない位置に

『違う違う菊丸、そうじゃないって』

−−さすが黄金ペア!いけるよ!!!−−

『乾ー難しーよ、オーストなんとかって』

−−くるぞっ!!今度は奴ら左右どっちに!?−−

『オーストラリアンフォーメーション』

−−後ろへさがった!?−−

『高度な変形フォーメーションはペアの息が合わないと、何の意味も持たないからね
大石だけじゃなく菊丸も互いの動きを読まないと』

−−おもわぬ伏兵がいた・・・−−

『でもマスターすれば敵を混乱させられる』

−−だてに赤澤の背中を追って練習してきてないさ−−

『んーーー大丈夫っしょ何とかなるって』

−−ロブを上げる!サポート頼むぞ!!−−

『おぉ!言ったな!英二!!』

−−はっはい!!−−

『へ?!!?』

−−・・・・・・勝負どころだね大石−−

『何とかならなかったら、俺にカボチャコロッケを奢れよ!』

−−そうだな−−

『にゃ!だったら、なんとかなったら、俺にジュース奢ってよ!』

そして

ーーーーー!!!」
一瞬のこと・・・英二の大きな声がテニスコートに響きわたる
「んぁ?なんだよ・・・英二・・・」
ニヤッと笑いながらゆっくりと戻ってくる・・・

「約束守ってよ!」

「勝ってから言えよ、英二・・・」

の姿を見て、やる気になっていく青学・・・


(一番やっかいなのは・・・飼い主のいない野良犬なんだ・・・)