劇団赤とんぼ



「ねーねー、ふーーじぃ〜!!」
大きな声をあげて、テニスコートに続く道を走ってくる
菊丸英二の手には数枚のチケットがチラリと見えていた。
「英二・・・もうすぐ部活始まるんだけど・・・」
部活が始まる数分前というのに、大きな声をあげている
そんな英二を見て、不二は大きくため息をついた。
「どうしたんだ?英二・・・」
「重要性50%、くだらない50%の話だろうな・・・」
そんな英二を見て、大石や乾が集まり始め・・・
海堂、桃城、河村、越前・・・そして手塚まで集まり
英二の話を聞くハメになってしまった。
「今大人気の、【劇団赤とんぼ】のチケット手に入れたよ!!」
もちろん、人数分!しかも竜崎先生から・・・。
なんて喜び笑顔を見せる英二

がいない

それだけ

そう思うことで、誰もが普段通り過ごそうとしている。
「劇団赤とんぼって・・・なんスか?」
チケットの件で喜ぶ皆を見て、手塚は呆れ、越前は問う。
「何?知らないにゃ?【劇団赤とんぼ】」

和太鼓を中心とした演技を見せる団体。
劇団と言っているが、和太鼓の演奏が中心と思われる
演技力、演奏の他に和太鼓の大きさで驚かされるとも言われている。
最後の演奏で出てくる和太鼓の大きさは見ないと伝わらない
そう言われており・・・。
その最後の和太鼓の演奏で、白い皮の部分に何か赤い跡が残る
その跡が、赤とんぼに見えたためにこの劇団はこう呼ばれたという。

劇団赤とんぼ

竜崎先生の話だと、一度でいいからテニスから離れた方がいい
そういう話だった。
あの野良犬がいない、それだけなのに・・・
誰も実力が出せていない練習になっている。

「確か何十�q先まで響く大きな和太鼓を持っていた劇団だな・・・」
「どんな和太鼓だよ」
乾がノートに何かを書いている中でも、英二の話は続いていった。

「行こうよ!行こう!次の日曜日さ・・・息抜きにパァーっと」

同じクラスで、よく傍にいただけあって

「和太鼓の演奏聞いてさ・・・」

ショックの受け方は大きい

「ねぇ、行こう行こう!!よし、決定!!」

無理に笑う英二の顔を見る

「んじゃ、部活始めよっ〜」


辛い


その頃・・・野良犬は・・・。
青学の誰の気持ちも分からず・・・イヤ・・・
「どこ行っ・・」
「うるせー43!黙れッ、バイトだバイト!!」
分かりたくない気持ちがあるから・・・
何か、別のことに集中して生活をしていた。

「・・・ちゃんのバイト先・・・行ってみたい・・・」
ジローのその一言で、氷帝メンバー数名で
のバイト先にこっそりと行くことが決まったのは
には内緒の話である。