ブロマイド



青学テニス部は、あれ以来何か暗い感じがするようになったらしい
氷帝テニス部は、あれ以来何か恐怖を感じるようになったらしい

「この関西弁アホ野郎ッ!!」
ドカッとテニス部の部室の扉が蹴り倒された。
現れたのはもちろん、冷血で悪魔と噂の
只今、部室はレギュラー陣全員でお着替え中。
上半身裸な大型犬がこっちを見て固まっていたり
ポロシャツ着かけで固まる大型犬の飼い主がいたり
蹴り倒された扉の下敷きになっているおかっぱや眠り姫がいたり
女帝は入ってきたを見つめ、お付きは傍にいたりする
その中で1人だけが完全に後退りをしていた。
「なっなんや・・・?」
「てめー、これなんだよ・・・」
他のメンバーを無視して、ゆっくりと忍足に近づくの手には
写真のセットがチラリと見えた。
「そ、それは・・・」
「盗撮かぁ?関西弁アホ野郎・・・絞めるぞっ・・・」
周りの温度が数度下がる。
殺されては困るので、忍足はゆっくりと喋り始めた。


忍足が鞄の中に隠し持っていたモノとは

青学に居た頃ののブロマイド
撮影者、青学の新聞部
販売者、千石清純
指示者、不二周助
1セット5000円

氷帝版のブロマイド
撮影者、氷帝カメラマン諸君
販売者、千石清純
指示者、跡部景吾
1セット1万円

隅っこの裏には、撮影者名、販売者名、指示者まで書いてあるという
からしてみれば、犯人を見つけだすのには好都合なブロマイドであった。
「・・・跡部、金額・・・」
「青学版の収入額300万、氷帝版の収入額200万程度だ・・・」
いつもは強気のレギュラー陣・・・。
が、今はの睨みで小さくなっている。
「ほほーう、良い度胸してんじゃねーか跡部様よぉ・・・」

聞けば聞くほど、の額に怒りマークが付いていく気がした。
収入額からすると、青学版は600人に・・・
氷帝版は200人に出回っているということだ・・・。
「・・・?」
おそるおそる声をかけた忍足は、声を掛けたことを後悔した。
「清純の所に行って、販売停止して来い」
「え・・・」
「停止できるまで帰ってくるな」
ニッコリ笑顔で、無茶な注文を言われた忍足。
千石がやめるわけないだろう・・・。
だけど、やめなければ氷帝に帰って来れない。

ちなみに、青学と氷帝のブロマイド2セット。
氷帝テニス部全員持っているとか持っていないとか・・・
は、怒りながら部室を出て行き
忍足は暗く沈んだ状態で荷物をまとめ
他の皆は、心の中で『見つからなくてよかった』と思ったらしいとか


「・・・なぁ、先輩達って野良犬に弱・・」
「言うな・・・」
後輩が見守る中の出来事。
果たして、レギュラー陣は後輩の前でいいカッコができるのだろうか・・・
それは誰にもわからないことであった。


数時間後・・・。
「えー、だってさぁ500万だよ〜?」
「んな言われてもな・・・帰れへんやで?」
千石を説得するのに必死になっている忍足が
山吹で見られたとか見られなかったとか・・・

「頼むわ、帰りたいんや!マジで・・・!!」