独占する権利



は凄いね〜、お母さんビックリだよ?』
『えへへ・・そんなことないよ〜』

『小学3年の10歳で、プロテニスプレイヤーとしてやっていけそうだな』
『まさか!お父さんやお母さんの方が強いよ?』

氷帝学園中等部の全生徒が集まる体育館。
カツカツと音を立てて、壇上を上がっていくのは・・・
この学園でも、イヤ・・・この中学テニス界で・・・最も注目されていて
有名な『野良犬』。

『はーい、の大好きなカボチャコロッケだよ〜』
『わーい!お母さんありがとう』

「俺が、氷原の。」
壇上にあがり、言葉を放ち始める。

『ッや・・・目を覚まして!ねぇ・・!!』
『・・あ・・ぁ・・・』

「めんどくせーから知りたきゃ全部自分で調べな」
の一言一言に・・・ざわめきが起こる。

『人殺し!!私の息子を返して!!!』
『おか・・・あ・・さん・・・?』

「・・・言っとくが、俺は特定の人間以外大嫌いでね」
そのざわめきは、静まることなく・・・

『貴様に、生活費など払えるか!人殺しめ!!』
『おと・・・・う・・・さ・・・ん?』

「近寄ったらぶっ飛ばす 以上。」
が、壇上から降りてしまっても・・・。
皆の声は体育館に響き渡っていた。
そして、しばらく経って今・・・は・・・

『ゃ・・ッ助け!』

『来るかい?』

『お前に居場所なんて・・・』

「あれ?先輩居たんですか?」
「ん?何だ長太郎か・・・」
屋上でのんびりとしていた・・・。
どうも、理央から逃げ回っている長太郎も屋上に来たらしく
2人でのんびりと会話をしていた・・・。

『今日から君は、じゃなく・・・・・』

『ゴメンナサイ・・・・・・ありがとう・・』

「チョッッッッッッタアァアァア〜〜!!」
「理央〜〜!!長太郎ならこっちに居るぞ〜」
「あっ先輩、酷いッスよ〜!」

ーーーー!!』

理央に追いかけられ、長太郎が屋上から姿を消してから
はたった一言だけ呟いた・・・。


「野良犬は、同じ場所にずっと居ねーの」


青学の皆の声を背に、氷帝へと足を運んだ・・・。
まさか、そのの行動で・・・
自身が・・・氷帝と青学の間に挟まれることになるとは・・・
思っていなかったのが今である。
でも、今はまだ・・・氷帝だけが、自由気ままな野良犬を
独占する権利があるらしい・・・。