ウザイ



試合終了。氷帝に居た誰もが驚いた。
が出した言葉を聞いて・・・。

・・・氷帝学園内では・・・冷血人間。
血も涙もない悪魔とすら言われてきた。
だからこそ、『カボチャコロッケ』なんて叫んでいたのが
とてもビックリしたのだろう。
でも驚いていたのは数分の出来事で・・・
跡部達が、コートから去る時には・・・氷帝コールで会場は騒がしくなっていた。
その時だった・・・。

「・・・うるせーんだよ、黙れ雑魚共!!」

の大きな声が、会場内に響いた。
試合は終了していたので、審判達は居なく・・・
誰も注意する者はいなかった。
ただ、氷帝の皆が黙り込み・・・氷帝のレギュラー陣はフッと笑みを浮かべ

青学は・・・誰もがその言葉に驚いた。

「おい、跡部・・・てめー、下僕にどういう教育してんだ!」
「あぁ?、青学でヘラヘラやってたお前言われたくねーな・・・
跡部とが睨み合っている中、手塚が声をかけた。
、それ以上の失言は・・・」
「・・・何でてめーに注意されなきゃいけねーんだ?手塚・・・」



「俺は、もう退部した・・・それに、試合終了と同時に転校だ転校!」

だと信じたかった。

は、今まで来ていた青学の制服を脱ぎ捨てると・・・
その中から、もう1枚・・・見たことのある制服が見えた。
氷帝の制服。
「・・・おい!下僕共・・・帰ったらグラウンド5万周だ」
は、部員200人に向かって声を放った。
もちろん、ブーイングは出たが・・・、に睨まれたら
そのブーイングも止まってしまった。
!冗談はやめっ」
「うっせーな・・つーか・・・」


てめーら、ウザイよ・・・青学・・・


はニヤリと笑うと、今まで来ていた青学の制服を足で踏みつけた。
「あーあ・・何か、前より怖くなってるよ」
らしいんじゃない?」
その時、少しコートから離れた位置から2人の声が聞こえてきた。
『嶺蔵理央』と『炬雅白亜』である。
その声を聞いて、誰もが2人を見つめる。
その2人を見て、を見て・・・氷帝の部員の1人が呟きだした。

「氷原が・・・揃った・・・」

ゆっくりと、がその場を去っていく・・・。
それは自分達とではなく、氷帝の者達と・・・
引き留めたかったが・・・青学の誰もがその場で動けずに居た。
嘘だと信じたかった
今までバカやって、アホらしくてでも優しい・・・そんな
自分の通っていた中学の制服を踏みつけるなんて・・・。


ーーーー!!」


青学の呼び止める声を背に・・・は、青学を去った。
「・・・竜崎先生、これはどういうことですか・・・」
静かに言葉を放つ手塚に、竜崎先生は小さく呟いた

は、青学には臨時で来ていてね・・・」


正確には、氷帝学園の生徒なんだよ・・・。


その言葉と同時に、会場に風が吹き出した。
から強制的に渡された退部届けの封筒は・・・
その風により、手塚の手から離れて飛んでいった。
それを、誰もが見つめた・・・。
拾いに行こうともしないし、その場から動こうともしなかった。
ただ、飛ばされているその封筒を・・・

誰もが見つめていたのだった。