繋がり嫌い
「何だい?呼び出して・・・」 は大石を呼び出した、応援席のすぐ近く・・・ 青学の誰もが声が聞こえる範囲で、と大石の話は始まった。 「・・・ん・・・」 は大きな封筒を大石に手渡した。 中身は・・・ 『俺様の美技に酔いな』 「なっ!こんな大金・・・どうしてっ」 「カボチャコロッケ1個100円、3年3年間。2年2年間。1年1年間」 青学の誰もが、その封筒の中身を見て唖然した。 言葉もかけられないぐらいの札束。 「学校の休みの日の分を抜いて、691900円」 全部入ってるはずだから・・・。 『次いくぜ!!』 そう言われて、青学の皆の表情が固まる。 今までのは、多少脅されながらも『奢った』というわけであって 『お金を返して貰える』と思ってカボチャコロッケを買ったつもりなど 全然ないから・・・。 『相手の弱点を見抜く眼力はズバ抜けて凄いよ』 「こんなお金どうやって・・・」 「バイト・・・時給700円、3年間・・・平日3時間、休日7時間」 大石の質問に、答える・・・けど、棒読み。 何かがおかしい、イヤおかしすぎる。 『オラよ!』 「・・・・、でもこれはどういう・・・」 「・・・・・・繋がりが嫌いだから」 ・・・と言えば満足ですか? 何度聞いても、棒読みは変わらず・・・青学の誰もが表情を変えた。 悲しい顔に・・・。 『繋がり』が嫌いというから、今まで世話になった分のお金を返す。 まるで、もうとの繋がりはありません・・・。 みたいな言い方をされているようだった。 だから、悲しくなった・・・。 『決めるぜ!!』 「生意気、ヘビ、桃、猫、魔王、バーニング、データ、無表情・・・」 「は?」 急に言葉を喋り始めたと思えば、不思議なことばかり言う。 「全員、お前の支えあってゆとりもってるんだからな?お母さん」 それを言われ、ようやく『お母さん』が大石を指していると言うことが その場に居た全員にわかった。 『回転を掛けられた球は全て、手塚のもとに戻っていく』 「大石秀一郎・・・支えてやれよ?」 フルネームで呼ばれ、今まで言われたことのない言葉を言われた。 「・・・」 その場に居た青学の皆も、その言葉を聞いて言葉を失う。 よくと関わった者達だけ呼び出して・・・ 何を言っているかと思えば、これだった。 聞いてる皆は、応援しながらも・・・悲しい顔を変えることはない が・・・離れていってしまう気がした。 そこに居た誰もが・・・そう思った。 『まるで引き寄せられるかの如く』 そんな中でも、試合は順調に進んでいく。 きっと、手塚も跡部も・・・『良い試合』がしたい反面 『部のため勝つ』ことを思っている。 でも、その試合を見つめているにはどうでもよかった。 ただ、後悔だけはしてほしくない・・・そう、は思っていた。 『やるじゃねーのよ手塚、そんな腕で』 跡部のその一言で、記憶は遡る 季節は春、青春学園・・・2年前の出来事である。 |