必要な存在
「先輩・・・どういうことッスか?」 桃城と千石の試合が進む中、越前が話し掛けてきた 試合をする2人以外の誰もが気になる相手・・・に 「んぁ?何だよ越前・・・」 ニコニコしているだが、やはり本気で笑える状態じゃないようである 『ダーンクスマッシュだ!!』 「全部説明してもらうッスよ」 骨にどうしてヒビが入ったのか・・・ 氷帝学園とはどういう関係でどういう話をしていたのか・・・ 千石清純とはどういう関係なのか・・・ 「1度しか言わねーから、よく聞いとけよ・・・」 『この練習用ラケットじゃ、ガットが緩すぎてスピードが出ないなぁ』 「清純は、俺の1番大切な人だ・・・」 『んじゃ、そろそろ試合用でいくぞオモシロ君』 「氷帝とは微妙な関係、2番目に大切な人が部長やってるからな」 『み、見ろっマグレなんかじゃ無い!!』 試合が進む、が・・・の周りの人間は静まりかえってしまっていた ウソだと思いたかったのだ、の大切な人は青学の全員で フラフラしている野良犬だから・・・特定の人なんて居ない そう思っていた・・・。 けど、ちゃんと居た・・・特定の人が2人も・・・。 青学の誰も寄せ付けることなく、山吹に1人と氷帝に1人。 「何か・・・ムカツク・・・」 静まりかえった場所に、たった一言だけ越前の言葉が放たれた 『が青学行ったの気に入らなかったというよりは・・・』 「おぉ〜ムカツイてろ〜、俺はあの2人のためなら死んでもいいぞ?」 『気に入らないんだよね・・・本当に・・・』 それほど大切だ・・・。 『何がそんなに気に入らないッスか・・・!』 その場に居た誰もが、口を閉ざした・・・ ここまで想われている2人・・・ムカツクことを通り過ぎて とても・・・羨ましい・・・そう思った。 −−ウォンバイ青学、桃城7−5!!−− 気づいたら試合は桃城の勝ち、千石の負けという形で終わっていた。 でも、青学は内面・・・あまり嬉しそうではなかった あんな・・・あんな話を聞かされたあとでは・・・ 『清純は、俺の1番大切な人だ・・・』 千石は、試合に負けて勝負に勝った 桃城は、試合に勝って勝負に負けた なんの勝負なのかは、本人すらわからない・・・けど 青学は、たった1人の人間『千石清純』に負けた気がしたのだ そんな青学の様子を知るはずもない千石は伴爺と会話をしていた 「さすが我が校のエースですねゲホゴホ・・・相手は左足ケイレンかぁ・・・」 「だから伴爺ごめんって・・・・・・」 妙に負けたことに根を持つ伴爺に、謝り続ける千石 そんな間に入ってきたのが・・・ 「清純の負け〜」 ニヤリと笑いながらやってくる野良犬、改めであった。 「ゲッ・・・・・・」 「で・・・どうだった?うちの桃ちゃんは・・・」 ボケボケしているかと思えば、いきなり真剣な目つきになる・・・ 本当に【野良犬】とは猫以上に気まぐれなモノである 「彼は・・・強いね・・・」 笑いながら、でも少し悔しそうに言う千石の背を 青学のメンバーはじっと見ていた 「ってことで、カボチャコロッケ奢れよ?」 「えぇ!!マジで?・・・酷い・・・」 そんなことも気にせず、2人の会話は進んでいく・・・ 会話をしている、たったそれだけのことなのに・・・ 青学メンバーにとってはもの凄く悔しい 「・・・山吹来る気は・・・」 「ナッシング!」 そんな時、の大きな声が聞こえた 「うちのバカ共は、独占欲強くてさ〜・・・俺がどっか行ったら人殺しそうで」 「「「誰がするか!!」」」 一瞬にして空気が変わった。 暗く沈む青学の様子も、からしてみればバカげたことだったのかもしれない 「そうそう、青学はこうでないとな」 ニヤリと笑うの姿に誰もが惚れる 野良犬は・・・皆を支える必要な存在なのだと・・・ 改めて思う青学メンバーであった・・・。 「越前、勝利の秘訣教えてやる」 が越前に内緒話をしていたのは越前が試合に行く少し前の話である。 |