視線の意味
「大石・・・リキむのは俺がへばってからね・・・ って・・・今度へばったらにマジで怒られそうだけどにゃ」 そのころコート外では・・・ D2が負けて、河村と不二はに説教を受けている所であった 『骨にヒビが入ってまで応援してやった俺の立場を考えてくれ』 応援したからヒビが入ったというわけではないのに はグチグチネチネチと説教を始めて・・・ 河村と不二は、イヤだけれどもの説教を正座して聞いている 大石も英二もその説教だけは受けたくないと思ったのか リキみもなくなり、やる気に満ちた顔になってきた 「先日・・・あの子が来ましてね・・・・」 大石、菊丸、南、東方が必死に試合を続けている中で 伴田先生と竜崎先生は隣ベンチで話をしていた 「やっぱり、山吹に行っていたんだね・・・あの子は・・・」 「・・・それは、あの子の母親の母校ですからな」 真っ直ぐコートの方を向いたまま流される会話・・・ 「それでですな・・・謝っていたと言っておいてくれませんかね?」 「あぁ・・・気にせんでもいいのに・・・」 誰も気づきはしない会話・・・でもそれは、2人の教師にとって とても大切な会話・・・。 たった1人の人間のことで、ここまで真剣に話すのかというぐらい 真剣に会話をしていた 「の奴は、たかが骨にヒビが入ったぐらいじゃ怒らんよ」 「君は本当に優しい子ですから」 「謝るぐらいならカボチャコロッケをくれと叫ぶだろうな・・・」 「本当・・・青学が羨ましいですな・・・」 2人の教師の会話は、大石の大声が聞こえても・・・尚続いていた 「・・・野良犬は、時に気まぐれだから・・・もう時間の問題だろうけどね」 『でたーーーーーっアクロバティック!!』 2人の会話が終わる頃には・・・もう勝負はついていた 7−5で青学の勝ち。 「この結果はその差です・・・君がアドバイスまでしてくれたのに この結果は本当に残念ですね〜・・・」 何気なく嫌みをプラスして言う伴田先生 次に出てくるのは・・・シングルス3・・・。 山吹 千石清純 青学 桃城 武 「英二〜!お前はアクロバティックが10度だけ傾きが変だったぞ!!」 (((10度って細かっ!!))) コート内からコート外に出てきた英二に向かっては言葉を放った・・・ お疲れ様を言う前に、試合のことを全部話す 「つーことだ・・・もー今日はお前らダメすぎ!!」 6−3で負けるし7−5で勝つし・・・なんては結構不機嫌である 「っていうか!勝ったんだから良いことにゃい?」 6−3で負けるしということはわかるが・・・ 何故7−5で勝つというのがダメなのであろうなんて思うのだが 「全国レベルに嫌いも苦手もクソもあるわけねーんだよな〜」 ニヤリ笑いながら、スポーツドリンクを英二のもとまで持ってくる 「飲め!飲み干せ!!!」 そのドリンクを無理矢理英二の口に入れ・・・見ていくうちに 英二の顔が真っ青になっていく・・・ ちなみに、中身はペナル茶と乾汁が混ぜて入っている。 (((英二、死ぬ!確実に死ぬ・・・))) 見ていた皆は、止めることもできず英二を哀れんでいた・・・ もちろん、そんな中でも試合は過ぎていく 「んじゃ、そろそろ試合用でいくぞオモシロ君」 「清純も酷いことするな〜・・・」 ボソリとが呟いた言葉に、青学の皆が反応し始めた 「先輩・・・知り合いッスか?」 「ん?あぁ〜ちょっとね」 越前の言葉に、ニコニコ笑顔を作りながら答える・・・ でも、皆にとって知り合いとかどーとか・・・ そういうことはどーでもよかった、問題なのは・・・ (((何故!苗字じゃなく名前で呼んでるんだよ!!))) ということである・・・。 「正直さ〜、が青学行ったの気に入らなかったんだよね〜」 「「「はい?!」」」 もう皆は驚きっぱなしである。 が千石のことを清純と名前で呼んでいたこと 千石は千石でのことを呼び捨てにしていること 「ねー、・・・このオモシロ君に勝てたら、山吹来てくんない?」 千石の声がコート内に響き渡り 「ん?いいぞ〜、山吹も面白そうだし、桃城に勝てたなら行ってやっても」 の声がコート外に響き渡る ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 一瞬にしてコート内の2人の視線の意味が変わった 今までは『頑張れ!』『勝ってくれ』というような視線で見ていた が・・・千石との会話でその視線の意味が変わったのである 青学の皆は、『桃城、負けたら殺す』みたいな勢いの視線 当たり前と言えば当たり前、は意外にも皆の癒しの存在になっていて 居るのが当たり前というぐらいまで一緒に居る だからこそ失いたくないわけで・・・ 山吹の皆は、『千石!勝て!意地でも勝て!』みたいな勢いの視線 こちらも当たり前であろう、・・・野良犬は最高のマネージャーだと噂 それに、先日アドバイスまでしてくれた心優しき奴だ・・・。 だからこそ青学から山吹に来て欲しいわけで・・・ (んー勝てたら、ゲットかぁ〜・・・) (負けられねーな〜・・・負けられねーよ・・・) (桃城も千石も負けたらカボチャコロッケ奢らせようっと・・・) どっちにしろ、カボチャコロッケを奢らせる気満々なが居たりするのである。 |